
2009年9月21日
9月17日、草の根・人間の安全保障無償資金協力により支援をした「ウィアンカムファーグラヌワン開発センター」の主催により「低所得層農民に対する養殖技術向上計画」の落成式、引渡し式が小町大使、パヤット・チャーンプラサート コンケン副県知事らの臨席の中で開催され、多くの来賓者から祝辞が述べられました。
コンケン県グラヌワン郡があるこの地域は、米、サトウキビの生産を中心する農業で生計を立てている家庭が多くありますが、地域の地形、気象状況から米の連作は不可能であり、近くに大きな工場もないことから農業以外で収入を得る機会も少なく、都市部へ出稼ぎに出る人も少なくありません。そのため、他の地域に比べて平均収入が低く、貧困地域の一つとなっています。農民はさまざまな理由により借金問題に苦しんでおり、家計を少しでも助けるには生計の削減も重要な手段の一つとなっています。
このような状況の中、この地域に暮らす188家族が、ウィアンカムファーグラヌワン開発センターの呼びかけにより、出資金を拠出して「なまず」の稚魚を購入し、自己消費の目的で共同で「まなず」を養殖するとともに、余った「なまず」を市場で販売することにより、そこから得た利益を出資金比率によって住民に配分することにより、家計の足しにするという計画を策定し、日本政府に対して、3ヶ所の「なまず」養殖池建設に係わる費用の支援要請がなされました。日本政府はこの要請に基づき、「なまず」養殖のための養殖池建設費898,600バーツを支援しました。
日本政府はこの支援により、この地域の住民が共同でなまずを養殖することにより、安価に「なまず」を手に入れることができ、食を安定的に得ることが出来るとともに、配当金を得ることにより生活の改善、向上、更には地元コミュニティの結束強化にも繋がると考えます。
日本政府としては、今後とも引き続き、草の根・人間の安全保障無償資金協力を通じて、草の根レベルに直接裨益する人間の安全保障に資するプロジェクトへの支援を行っていく方針です。