
2010年2月18日
日本政府は、草の根・人間の安全保障無償資金協力により、パーサック川及びコンケン川支流保護・回復住民ネットワークに対して、「パーサック川及びコンケン川支流保護・回復のための防災能力強化計画」にかかる総額3,062,300バーツの支援を決定しました。平成22年2月10日、在タイ日本国大使館において、小町恭士大使とパーサック川及びコンケン川支流保護・回復住民ネットワークのオラヌット・ポンピンヨー代表との間で署名式が行われました。
タイ中央部のペッチャブーン県では、毎年5月から10月頃の雨季には、各所で大小規模の土砂崩れや河川の増水による洪水が発生しています。中でも、2006年9月の豪雨では、鉄砲水と洪水によりロムサック郡の8割以上が冠水し、収穫前の稲田が全滅したばかりか、家屋倒壊、床上浸水などの甚大な被害をもたらし、県内各所に大きな爪痕を残しました。
この災害をきっかけに、ロムサック郡内における215家族が中心となって防災対策委員会を設立し、災害軽減局や地方自治体との連携の下、河川の美化活動や河川やダムの水位の監視を行うなど、住民の手による災害に強いコミュニティ作りに取り組んでいます。しかしながら、住民の防災能力はまだ十分とは言えません。
今回、日本政府は同団体からの要請を受け、住民の防災能力強化のための研修費用、植林や浚渫などの防災活動費用、所得創出のための職業訓練費用などを支援します。この支援により、住民の防災意識が向上し、住民一人一人が災害に備え、対処するための能力を身に付けることが期待されます。また、農業以外の副業の促進により現金収入が増加し、災害に翻弄されることのない安定した生活が可能となります。
日本政府としましては、今後とも、草の根・人間の安全保障無償資金協力を通じて、国民が安心して暮らせるための自然災害防止分野への支援を行っていく方針です。