~大使館からのお知らせ~
狂犬病について(12月11日現在)
11月20日、外務省では、狂犬病についての広域情報を海外安全ホームページに掲載していますので、下記にお知らせします。なお、タイでの一般的情報もあわせて以下のとおり記述しますので、邦人の皆様におかれては狂犬病の対策に万全を期してください。
1. タイにおける狂犬病
狂犬病は確かに恐い病気です。発病すれば死ぬ確率のとても高い病気だからです。タイでは、この病気で年間10~20人が亡くなっています。暴露後(狂犬病感染犬などに噛まれた後)予防接種件数も年間数十万人あるようです。タイでは、犬などに咬まれている方が多くいることが予防接種件数からわかります。世界で狂犬病のない国は日本や英国などに限られています。ほとんどの国に狂犬病が存在しています。
タイにおいては、自治体が野犬対策を行います。バンコクの場合、住民からの通報があれば、バンコク都保健局獣医保健課(Veterinary Public Health, Health Department, Bangkok Metropolitan Administration 02-328-7460(タイ語)、02-248-7417 ex14(英語))が通報者の同意を得て当該野犬を観察し、場合によっては捕獲して去勢措置を行い、野犬を別の場所に移動させたりするようです。野犬対策は、宗教や文化的な背景もあり、国よって対策に違いがあります。
2. 犬などに噛まれたら
狂犬病にはワクチンがあります。一般的な方法は暴露後予防接種と呼ばれる狂犬病に罹患した犬などに咬まれた後に実施する方法です。この方法の根拠の一つに狂犬病の潜伏期が非常に長いと言うことがあります。発病すれば治療は困難でも発病する前に抗体を作ってしまい、発病しないように措置するということです。暴露後予防接種の方法は、一般的には全部で6回行います。犬などに咬まれた場合、①直ちに傷口を石けんと流水で十分洗い、エタノールなど消毒し、様子を見ると言うことはせずに、②その日のうちに最寄りの病院などに受診し第1回目の予防接種を行ってください。その後は、医師の指示に従い、日程通り、3日目、7日目、14日目、30日目、90日目と予防接種を行っていきます。なお、犬に咬まれる前に狂犬病の予防接種を受けていても、6ヶ月以上経過している場合には暴露後予防接種と同じ日程で予防接種をすることになりますのでご注意下さい。
3. 狂犬病を保有する動物
前述のように犬などと書きましたが、狂犬病の対象となる動物はイヌだけではありません。ほ乳類は全てと言って良いでしょう。犬、猫、リス、コウモリ、キツネなどは代表的な狂犬病感染源動物です。もちろん、狂犬病に罹患していなければこれらの動物に咬まれても発病しません。羅患しているかどうかの目安は、観察しているとわかります。つまり羅患し、発病している動物のほとんどは1週間以内で死ぬからです。しかしながら、捕獲し、観察するのは大変ですので、上述のとおり様子を見るということでなく先ず予防接種をすることです。1週間経ても対象の動物が死んでいなければ大丈夫と判断してそれ以降の予防接種はせずに済むわけです。
4. その他の注意事項
- タイで今年になっての犠牲者は全てこの暴露後予防接種をしていなかったということが判明しています。ペットを飼っている人も多いかと思います。ペットに狂犬病ワクチンをするのは当然です。自分が罹患しない観点からと同時に他人に感染させないという点からも大事です。咬まれたという表現を使っていますが、狂犬病ウィルスは唾液中に高濃度に存在しています。従って、咬まれた場合だけでなく、例えば傷口などを舐められた場合も感染しますので注意して下さい。
- 夜間においては、犬が活動的になることが一般的です。犬に噛まれないためにも夜間に路上を歩くことや自転車の走行などは控えるべきです。勿論、昼間でも犬を見かけたらなるべく遠ざかって通行するべきです。
外務省海外安全情報 狂犬病~もし、咬まれたらすぐに医療機関へ(2006/11/20)

