日タイ間ODA
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「日本とタイの経済・開発協力」
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タイは「中進国」の仲間入りを果たそうとしており、特にタクシン政権以降、「援助受入国」から「援助供与国」へ転換しようとする姿勢が明確になっている。タイ側はタイと我が国が共同して近隣国を支援するケースも含め、我が国がタイ以外のメコン地域諸国の経済発展に貢献することに対する期待は大きい。特にACMECSをタイ主導で立ち上げる等、近隣諸国への支援を積極的に実施する姿勢を見せている。日本や他のドナー諸国・国際機関に対しては、従来の「ドナー・レシピエント」から「パートナーシップ」に基づくより対等な関係を要望している。
このような転換期にあるタイに対して、我が国の援助・協力のあり方も随時見直していく必要がある。このような変化に機敏に対応すべく、在タイ日本大使館、JBIC、JICA、JETROの現地事務所から成るタスクフォース内での緊密な情報共有・意見交換を実施している。
1. タイに対する我が国の経済援助額(単位:億円)
| 円借款 (交換公文ベース) | 無償資金協力 (交換公文ベース) | 技術協力 (JICA実績) | |
|---|---|---|---|
| 00年度分 | 957 | 2 | 66 |
| 01年度分 | 64 | 3 | 69 |
| 02年度分 | 452 | 4 | 57 |
| 03年度分 | 449 | 4 | 43 |
| 04年度分 | 0 | 5 | 47 |
| 05年度分 | 355 | 2 | 36 |
| 06年度分 | 0 | 2 | 30 |
| 07年度分 | 624 | 1 | 24 |
| 08年度分 | 630 | 1 | 19 |
| 09年度分 | 45 | 1 | 24 |
2. 対タイ主要プロジェクト
| 贈与 | 円借 |
|---|---|
3,700億円
|
21,405億円(借款契約ベース、09年度までの累計) |
*モンクット王工科大学の拡充(無償+技協)タイの有力な工学系大学に教室、情報センターの建設。我が国の協力により、専門学校がタイのトップレベルの工科大学に発展。 *環境研究研修センター(無償+技協)タイの急激な経済成長に伴い顕在化した環境・公害問題に対処するための研究及び技術者の研修を行う。 *アジア太平洋障害者センター(無償+技協)アジア太平洋地域の障害者のエンパワーメントを図るため、センターを建設するとともに、障害者支援分野の技術移転を実施。 *アセアン工学系高等教育ネットワークプロジェクト(フェーズ2)ASEAN10カ国各国の工学系トップ大学19校を対象とした、教育・研究能力の向上及びネットワーク強化を目的とした広域案件。 *自動車裾野産業人材育成プロジェクト(技協)自動車産業の競争力強化を目指す日タイ両国の官民協力として、技能認定資格制度を含む人材育成を行うもの。 *コミュニティにおける高齢者向け健康・社会福祉サービスの統合型モデル形成(技協)増加する高齢者の生活の質を向上させるために、政府、自治体、地域住民が一体となって高齢者を支える仕組みづくりを行うもの。 高齢者のための所得創出および健康増進計画(草の根)チャイナート県における高齢者グループ、女性グループに対して、彼らの自立に向けた所得機会の創出や保健衛生面の知識向上を目指した生活向上計画に対して支援を実施。 *チェンマイ県メーテン群メーホープラ区橋梁建設計画(草の根)過去の豪雨等の災害で橋が壊れたため、現在は丸太と竹材で仮設に橋を設置してあるものを、住民の安全、農産物の移送が確保されるために再建する計画に対し支援を実施。 |
*バンコク上水道配水網改善事業バンコク首都圏の水不足を軽減するため、排水網改善により水供給能力を増強、事業の改善を図る。 *高速道路整備事業バンコクの交通渋滞対策の一環として、バンコク首都高速道路計画等に基づく高速道路を整備。 *東部臨海開発計画タイ最大の工業基地となるマプタプット、レムチャバン地区を対象とする総合開発を実施。 *チャオプラヤー河下流の橋梁建設・修復チャオプラヤー河下流部に架かる13橋を建設・修復。 *BAACローン農業・農業協同銀行(BAAC)を通じた貧困地域の小規模農民及び農協への低利融資を実施(2ステップローン)。 *職業教育短大強化事業全国の20校の職業訓練短大を対象にした、教育機器供与、校舎建設、教育研修プログラムを実施。 *メーモ火力発電所脱硫装置設置事業大気汚染改善のため、タイ北部ランパン県のメーモ火力発電所の8~11号機に排煙脱硫装置を設置。 *第2メコン国際架橋計画(借款契約額40.79億円(ラオスに対する40.11億円も合わせると合計80.90億円)) メコン地域の経済支援を促進するため、タイとラオスの国境に架かる橋梁建設を支援するもの。 *バンコク地下鉄建設事業(2,224億2,600万円) バンコク都市圏の地下鉄を建設。渋滞を緩和するため。 *バンコク第2国際空港建設事業(1,992億4,300万円) 増大する航空旅客需要をカバーし、東南アジアのハブ空港としての機能を維持・強化するため、バンコク東部に新空港を建設。 * バンコク大量輸送網整備計画(パープルライン(Ⅰ))(レッドライン(Ⅰ))(各624.42億円、630.13億円) バンコクの増大する輸送需要へ対処し、交通渋滞の緩和等を図るため、バンコク北西部から中心部に新規鉄道を建設。 |
3. 技術協力(2009年度)
- 研修員受入 427人
- 専門家派遣 157人
- 調査団派遣 135人
- 協力隊派遣 20人
- シニア海外ボランティア派遣 28人
- 機材供与 2.8億円
- 技術協力プロジェクト 142件
(2009年末までの累計) - 開発調査 213件
(2009年末までの累計)




