草の根・人間の安全保障無償資金協力プロジェクト

新しいメータオ・クリニック建設計画 診療補助施設の完成式典開催

平成27年3月18日
在タイ日本国大使館

日本政府は、草の根・人間の安全保障無償資金協力により「新しいメータオ・クリニック建設計画」にかかる総額2,994,500バーツを支援しました。

平成27年3月17日、ターク県メーソット市に所在する「メータオ・クリニック」において、在タイ日本国大使館の齊藤貢次席公使、同クリニック院長のシンシア・マウン医師、クリニック関係者や移民学校児童が出席のもと診療補助施設の完成式典が開催されました。

メータオ・クリニックは、1989年にシンシア医師によって、タイ-ミャンマー国境のメーソットに設立されました。それ以来26年以上にわたって、ミャンマーを逃れざるを得なかった人々、貧困のために医療を受けることができない人々、タイ国内で就労する越境・移民労働者に対して、生きるために必要とされる医療を無料で提供し続けてきました。現在、メータオ・クリニックには年間約13万人の患者が訪れています。これまで、増加する患者数に対応するため、応急処置的な増改築を繰り返し、老朽化が進む施設で診察を行ってきましたが、免疫力が低下した患者や、感染性疾病の患者を十分に隔離することができず、院内感染の防止が非常に困難な状況となっていました。この状況に対処するため、新しい土地に移転し、院内感染予防とスタッフの動線・診療環境改善に配慮したクリニックを建設することとなりました。

そして、本計画では複数の病棟から成るクリニックのうち、中央滅菌室や薬剤保管庫を含む診療補助施設の建設、および車輌を支援しました。

貧困に苦しむミャンマー人(特に少数民族)や越境・移民労働者に対する、基礎医療アクセスの確保は「人間の安全保障」の観点から最低限必要とされるものです。本計画を通じて、クリニックにおける基礎医療サービスの提供のみならず、感染症予防や公衆衛生の意識喚起、そしてリプロダクティブヘルスなど次世代を担うための医療も推進されます。これによって、コミュニティヘルスの拡充を基盤として、国境地域の安定化に資することが期待されています。

日本政府は、今後も草の根・人間の安全保障無償資金協力を通じ、人間の安全保障のための取り組みを支援していきます。

【お問い合わせ先】

在タイ日本国大使館
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