広報文化事業
令和7年11月10日
裏千家前家元・千玄室(鵬雲斎)宗匠追悼茶会
2025年11月5日、大使公邸にて、茶道裏千家淡交会バンコク協会(会長:ブーイ文子氏)とともに「裏千家前家元・千玄室(鵬雲斎)宗匠追悼茶会」を開催しました。追悼茶会には、大鷹大使をはじめ、鵬雲斎宗匠および裏千家バンコク協会にゆかりのある約50名の方々が参席しました。 開会に先立ち、10月24日に崩御されたシリキット王太后陛下と、8月14日に逝去された鵬雲斎宗匠に黙祷を捧げました。
鵬雲斎宗匠は、第二次世界大戦中に特攻隊員として出撃を待つ日々を過ごされ、その壮絶な体験から「一盌からピースフルネスを」という理念を生涯の指針とされました。以後、この信念のもとに世界70か国以上を訪問し、平和を祈る献茶式を各地で催され、言葉や文化の壁を越えて人々の心を結び続けてこられました。
とりわけタイとの縁は深く、1981年の裏千家青年奉仕隊のタイ訪問をきっかけに、シリントーン王女殿下のご臨席のもと、アジアで初となる裏千家海外支部「淡交会バンコク協会」が発足しました。その後も鵬雲斎宗匠はたびたびタイを訪れ、茶道の精神を通じて長年にわたり日タイ両国の友好親善に多大なご貢献をされました。
今回のお茶席では、宗匠直筆の「交友和平」の軸、宗匠自作の茶杓、宗匠が裏千家バンコク協会に贈られた白象の水指など、ゆかりの茶道具が用いられ、参席者はお元気だった頃の宗匠を偲びながら、一服のお茶をいただきました。