プレスリリース
梨田大使による天皇誕生日祝賀メッセージ
令和元年5月1日にご即位されました天皇陛下が、2月23日に61歳の御誕生日を迎えられますことを、心よりお祝い申し上げます。
天皇陛下の御誕生日は、国の記念日(ナショナル・デー)と定められており、例年であれば日本大使館は、数多くの賓客を招待した祝賀レセプションを開催しており、昨年は1,100人ものお客様にお越しいただきました。本年は新型コロナウイルスの影響を考慮し、残念ながら天皇誕生日当日のレセプション開催は見合わせることとしました。
昨年から続くコロナ禍で世界が苦境に立たされる中、タイにおいては、タイ国民及び政府の努力と忍耐により、感染が拡大することなく、タイに暮らす日本人も大過なく過ごすことができていることに感謝したいと思います。
着任以来、皆様と共に日タイ関係の強化に向けて努力を行ってきておりますが、両国関係の幅の広さを益々実感しているところです。日本とタイの交流の歴史は長く、スコータイやアユタヤの時代まで遡り、600年を超えます。両国は、共に皇室・王室を抱いていること、伝統と社会価値を大切にすること等々多くの共通点を有しており、これらが長い歴史の中でコロナ禍においても揺るがない緊密な二国間関係を構築してきました。
現在、当地に在留する邦人数は在留届出数ベースで8万人近くに上り、特にバンコクには5万人を超す在留邦人がおり、外国における在留邦人数としては世界有数の規模です。一昨年には、年間で日本から180万人がタイを訪れ、タイから日本へは120万人に上りました。これらはいずれも過去最大の人数です。残念ながら、昨年は両国間の渡航に大きな制約がありましたが、自由な往来が再開したあかつきには、従来を上回る渡航者数を記録するであろうと確信しています。
最後になりましたが、改めて天皇陛下の61歳のお誕生日をお祝い申し上げると共に、皆様と共に苦難を乗り越え、両国の関係を更に発展させる年になりますよう祈念し、私のご挨拶とさせていただきます。