プレスリリース
梨田大使による天皇誕生日祝賀メッセージ

本日2月23日、日本国天皇陛下が63回目の御誕生日を迎えられますことを、心からお祝い申し上げます。
天皇陛下は先の新年を迎えたメッセージの中で、これまでのコロナ禍で控えていた地方へのご訪問を昨年、約3年ぶりに再開したことについて、行く先々で多くの方に温かく迎えていただいたことを嬉しく思う旨振り返られました。その上で新しい年が、我が国と世界の人々にとって、希望を持って歩むことのできる年となることを祈りますと述べられました。皇居では1月2日に新年の一般参賀が3年ぶりに実施され、両陛下の長女の愛子内親王殿下も初めて参加されました。また、6月には両陛下はご結婚30年の節目を迎えられます。
日本とタイの関係は、昨年、修好135周年を迎え、APECの機会を含め一年を通じて活発に交流行事が行われました。こうした日タイ両国の強固な絆は、日本の皇室とタイ王室の緊密な関係、活発な貿易・投資、両国国民の幅広い交流などを通じて、築かれてきました。
さらに、本年は日ASEAN友好協力50周年にあたり、日本では12月に日ASEAN特別首脳会議が開催される予定です。こうした節目の年に当たり、新型コロナウイルスの危機を乗り越えつつある今、日本とタイ両国が共に、更なる明るい未来に向けて新たな関係を切り開いていくことを切に願っています。
タイには約10万人の日本人が居住し、6千社近い日本企業が活動し、輸出や雇用拡大、人材育成などを通じて、タイの経済・社会発展に貢献しています。また、昨年からようやく両国間においてほぼ自由に行き来ができるようになり、多くのタイの方から日本に行ってきたよと笑顔で報告してもらえることが増えました。日本からも岸田総理や政府、経済界関係者を含む、多くのお客様が日本から来ることができるようになりました。日本人コミュニティが経済・社会活動を円滑に営むことができるよう支援してくださるタイ政府に改めて感謝します。
ここに改めて、天皇陛下の一層の御健勝と皇室の御繁栄、そして本年が日本とタイの関係を更に飛躍させる年になることを願い、私の挨拶とさせていただきます。
在タイ日本国大使 梨田 和也