プレスリリース

令和5年3月13日

「ラノーン県マングローブ林再生を通じた社会的弱者層生活向上プロジェクト」への支援を決定(3年次)

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日本政府は、日本NGO支援無償資金協力による「ラノーン県マングローブ林再生を通じた社会的弱者層生活向上プロジェクト(第3年次)」の支援を決定しました。
令和5年3月10日、梨田和也大使とオイスカ・タイ事務所の春日知美駐在代表の間で署名式が執り行われました。

 

1961年に53%あったタイ国内の森林率は、現在31%まで落ち込んだと言われており、その結果、洪水、土砂崩れや地滑り等の災害が近年相次いでいます。違法な土地利用のための伐採が森林率減少の主な原因の一つとされています。その背景にある貧困解消、植林や森林管理には取り組まなければ、問題の解決にはいたりません。
オイスカでは、20年の歳月をかけてマングローブ植林活動を実施し、成果を上げていますが、未だに手つかずの荒れ地が残り、海岸の浸食による居住地域への浸水被害、海洋ゴミや気候変動に伴う漁業の衰退、それらに伴う貧困が大きな課題となっています。

 

1、2年次では、土地利用区分の改善並びに新たな土地利用計画を作成した上でマングローブ植林を実施。植林地の管理、それに紐づく教育・啓発とあわせて、地域の防・減災機能の回復、マングローブ林を価値ある経済基盤と位置づけ、持続可能な産業を創出。各種収入向上プログラムに加え、ゴミの換金システムを整えることによって、マングローブ林の再生を阻害し島の衛生環境を悪化させている海流ごみ等の問題にも対処への取り組みを実施してきました。
3年次においては、1年次において選抜されたグループが中心となり、マングローブ植林の管理、啓発活動の実施、コミュニティービジネスの集約として、エコツアーの拡充、コミュニティーセンター(道の駅をイメージ)の運営を実施、加えてプロジェクトの発展・持続を目的とした活動報告会、日本国内の事例を学ぶ訪日研修を実施します。日本政府は、このプロジェクトに14,945,003バーツを支援します。

お問い合わせ先

在タイ日本国大使館 経済部 日本NGO連携無償資金協力担当

  • Tel:02-207-8500 / 02-696-3000 (代表)
  • Fax:02-207-8517