プレスリリース
日本政府、「カンチャナブリー県における児童養護施設のための車両整備計画」 の引渡式典を実施
日本政府は、草の根・人間の安全保障無償資金協力により「カンチャナブリー県における児童養護施設のための車両整備計画」にかかる総額2,648,500バーツの支援を行いました。
- 案件概要
- 参考: 令和5年3月13日署名式
令和5年11月8日カンチャナブリー県ムアンカンチャナブリー郡にある児童養護施設「ニューライフ・プロジェクト」において、本案件の引渡式典が執り行われ、パイブン・クムチャーヤー枢密院顧問官の代理としてパイラ・ゴンボンコットマット氏、トッサポン・チャイヤゴミン・カンチャナブリー県知事、プラティープ・ウンソンタム・ハタ・ ドゥアン・プラティープ財団創設者、そして、在タイ日本国大使館から西岡達史次席公使、関係者が出席しました。
プロジェクトサイトであるムアンカンチャナブリー郡は、タイ・ミャンマー国境から約60 kmのタイ西部カンチャナブリー県に位置し、人口約17万人の県庁所在地です。ドゥアン・プラティープ財団は、家庭内暴力、子ども達への虐待、薬物中毒、育児放棄など問題を抱えた家族の情報を入手しサポートを行っているが、問題が解決しない場合は、同財団が運営する児童養護施設「ニューライフ・プロジェクト」にて子ども達を保護しています。
現在、同施設では、家庭内暴力、育児放棄、薬物中毒などの家族の問題を抱えた幼児から大学生までの約50名が共同で生活をしており、スクールバス1台とピックアップトラック1台を保有して、子ども達の心のケアや社会的自立を目指し学校への通学、課外活動、通院、法的手続きのサポート等を実施しています。しかしながら、それらの車両は14年間にわたり使用されており、度重なる故障のため、長時間の移動には使用せず、乗り合いバスやタクシーを利用しています。そのため、利便性が悪く、子ども達は必要最低限の移動しかできず、教育の機会も十分ではありませんでした。
これらの状況を受け、日本政府はスクールバス1台及びミニバス1台を整備することで、同施設に入居する約50名の子ども達が安全かつ効率的に通学や課外活動等の実施が可能となり、もって子ども達の生活環境・教育環境の向上に寄与すると判断し、草の根・人間の安全保障無償資金協力による支援を行いました。
日本政府は今後も、人間の安全保障のための取り組みを支援していきます。
お問い合わせ先
在タイ日本国大使館 経済部 草の根・人間の安全保障無償資金協力担当
- Tel:02-207-8500 / 02-696-3000 (代表)
- Fax:02-207-8517