プレスリリース
日本政府、「ナコンシータマラート県ワットバーントゥワット学校における校舎建設計画」 の引渡式典を実施


日本政府は、草の根・人間の安全保障無償資金協力により「ナコンシータマラート県ワットバーントゥワット学校における校舎建設計画」にかかる総額3,810,000バーツの支援をしました。
令和6年2月14日、ナコンシータマラート県パークパナン郡のワットバーントゥワット学校において引渡式典が執り行われ、ナコンシータマラート副県知事のソムポン・マークマニー氏、パークパナン郡長のギッティポン・ローンデット氏、ワールドビジョン・タイランドのフィールド・ミッション統括アティノン・プンサンティヤ氏、及び在タイ日本国大使館から西岡達史次席公使他、関係者が出席しました。
ナコンシータマラート県は、タイ南部・マレー半島東岸のタイ湾に面する県で、モンスーン期には大雨が発生します。同県パークパナン郡のワットバーントゥワット学校は、タイ湾に流れ込むパークパナン川支流の半海水運河流域の平野部に位置し、モンスーン期に度々、浸水被害を受けてきました。築30年を超える2階建て校舎2棟は、老朽化および海水による浸水の損傷が激しく、うち1棟は教育省の通知を受け使用を停止。しかし、財源不足で新規校舎が整備できず、特別教室(図書室、科学室、音楽室、美術室)を一般教室の代わりに使用することで対処してきた他、食堂も確保できなくなり、児童・教員は隣接寺院の敷地内・屋外で食事を取っていました。また、机やいすなども老朽化による破損が激しく、十分な教育を提供するための環境整備が必要とされていました。
これらの状況を受け、日本政府は、使用停止の通知を受けた校舎の代替施設として、高床式2階建て校舎1棟(1階:アクティビティスペース、2階:教室4部屋)を建設することが、教育環境の改善に寄与すると判断し、同校を支援するワールドビジョン・タイランドを通じて、草の根・人間の安全保障無償資金協力を行いました。高床式の新規校舎整備により、浸水対策が強化され、児童・教員約80人の安全が確保されるとともに、特別教室での授業が再開され、十分な教育の提供が可能となります。
日本政府は今後も、人間の安全保障のための取り組みを支援していきます。
お問い合わせ先
在タイ日本国大使館 経済部 草の根・人間の安全保障無償資金協力担当
- Tel:02-207-8500 / 02-696-3000 (代表)
- Fax:02-207-8517