プレスリリース
日本政府、「 ナコンサワン県バーンタクットピバーン学校校舎建設計画 」の引渡式典を実施


日本政府は、草の根・人間の安全保障無償資金協力により「ナコンサワン県バーンタクットピバーン学校校舎建設計画」にかかる総額5,620,000バーツの支援を行いました。
令和7年2月28日、ナコンサワン県パイサーリー郡バーンタグッドピバーン学校において本件の引渡式典が執り行われ、ナコンサワン県知事のシュティポーン・セーシャン氏、教育省パイサーリー地区事務所のスラサック・カムヌー所長、バーンタグッドピバーン学校長のパンティパー・ポーオン氏、そして、在タイ日本国大使館から西岡達史次席公使他、関係者が出席しました。
バーンタクットピバーン学校は1966年に設立され、ナコンサワン県パイサーリー郡ワンナムラッド区の中心部に位置しています。同校は幼稚園3学年、小学校6学年の計9学年の教育を提供しており、現在の生徒は約120名が在籍しています。
同校は2つの校舎を有していますが、区内では年々洪水被害が増加しており、校舎も毎年浸水の被害に遭い、劣化が進んでいます。一つの校舎は40年間利用され老朽化が著しい上、洪水により校舎が沈下し、使用不可となっており今後撤去される予定です。そのため、現在は敷地内に立てた仮設教室を一時的に利用して授業が実施されていますが、仮設教室は簡易的な作りとなっており、授業中に風雨が吹き込むほか、雨漏りや雑音、暑さなどの問題が発生し、授業が一時中止することもあります。
これらの状況を受け、日本政府は新規校舎1棟(高床、5教室)を建設することで、洪水時にも安全な学習環境を確保できるだけでなく、園児や児童たちにより良い教育環境を提供することが可能となり、もって子ども達の生活環境・教育環境の向上に寄与すると判断し、草の根・人間の安全保障無償資金協力による支援を行いました。
出席した西岡達史・在タイ日本大使館次席公使は、以下のように述べました。
「日本も自然災害の多い国で、毎年のように集中豪雨、河川氾濫、土砂崩れなどが発生し、多数の死者が出ているので、タイの皆さんが受けている水害の被害も他人事のように思えない。昨年もタイの北部の洪水被害は甚大であったが、タイで活動する様々な日本企業が、義援金、食料品や支援物資の供与といった形で、昨年7月から10月の間に計64件の支援を実施しており、その支援の総額は2千5百万バーツ以上に上る。我々日本大使館としても、二年前から当地を訪問し、地域の方々と議論しながらこの学校への支援について準備を重ねてきた。その結果、本日その完成した校舎や備品を目にすることが出来るに至ったことは大変喜ばしい。この校舎は泰日友好棟と名付けられているが、まさに日タイ友好の象徴的プロジェクトである。」
日本政府は今後も、人間の安全保障のための取り組みを支援していきます。
お問い合わせ先
在タイ日本国大使館 経済部 草の根・人間の安全保障無償資金協力担当
- Tel:02-207-8500 / 02-696-3000 (代表)
- Fax:02-207-8517