プレスリリース

令和8年2月23日

大鷹大使による天皇誕生日祝賀メッセージ

天皇陛下御誕生日 @宮内庁

 本日、日本国天皇陛下が66回目のお誕生日をお迎えされることをお迎えになられましたことを心よりお慶び申し上げます。あわせて、日本の皇室とタイの王室の間に、幾世代にもわたり育まれてきた深い絆に改めて祝意を表します。

 

 昨年10月ご崩御されたシリキット王太后陛下に対し、改めて深い哀悼の意を表します。シリキット王太后陛下は、長年にわたりタイ国民の統合と繁栄に多大なる貢献をなさいました。そのご功績は我々の記憶にも深く刻まれています。また、シリキット王太后陛下は長年にわたり日本とタイの友好関係を象徴する存在でもあられました。1963年に初めて日本をご訪問され、両国の信頼と友情を深められました。日本文化や伝統にも深い理解と敬意を示され、その姿勢は今日まで続く日タイ関係の礎となっています。

 

 これまで両国は、自然災害など幾度の困難をともに乗り越えてまいりました。昨年11月にタイ南部地域で発生した大洪水は社会に大きな不安と影響をもたらしましたが、その際日本は真っ先に緊急支援物資の供与や専門家の派遣などの支援を行いました。両国は困難な時に支え合う「真の友人」であるということを再認識できました。

 

 経済面でも、日本とタイは長年にわたり極めて強固なパートナーシップを築いてきました。過去40年を振り返っても、日本からタイへの累積投資額4兆バーツという数字は、対タイ直接投資額の約40%を占め、国別投資額で第1位です。現在約6千社の日本企業がタイに進出しており、近年では自動車産業の高度化や電動化、デジタル経済、脱炭素、宇宙など、次世代の成長分野において両国の協力が一層深化しています。これらの分野における協力は、両国経済の競争力を高めるのみならず、地域全体の持続的成長にも資するものです。他方で両国は少子高齢化、気候変動といった共通の課題も抱えており、今後日本とタイが互いの経験や強みを共有しながら、共に持続可能な発展に貢献していくことが、これまで以上に期待されています。

 

 両国の人的往来も着実に進んでおり、2025年に訪日したタイ人の数は約123万人で、ASEANの中では首位を記録しています。また今年の9月には日本でアジア競技大会およびアジアパラ競技大会が開催されます。タイを含む45の国・地域が参加し、スポーツを通じてアジアの一体感が高まり、地域の絆がさらに深まることを期待しています。加えて、食も両国を繋ぐ重要な要素です。現在、タイには約6千店舗の日本食レストランがありますが、タイの方々の日本食に関する知識は年々向上していると感じています。このように観光やスポーツ、食を通じた交流は、経済的な側面を超えて、両国国民の相互理解と信頼を深める重要な役割を果たしています。このような交流が未来をより実り豊かなものへと導いていくと確信しております。

 

 この他、ウクライナ、ミャンマー、中東情勢含め、ますます厳しくなる国際情勢の中で、長年の友人である日本とタイで、諸課題において協力し、引き続き、日本とタイの強固な関係を育むために尽力していきたいと考えます。日本とタイの関係においては、来年日タイ修好140周年を迎えます。そして横浜市において国際園芸博覧会(GREEN × EXPO 2027)が開催予定であり、タイも参加表明をいただきました。2027年の日タイ修好140周年に向けて両国の関係を更に発展させるべく、本年も対等なパートナーとして両国が手を携えて、友好を深めていくことを心から願っております。

 

 

駐タイ日本国大使
大鷹 正人