プレスリリース
「パンガー県児童教育センターにおける雨水貯留施設及び給水システム整備計画」引渡し式典の実施

日本政府は、草の根・人間の安全保障無償資金協力により「パンガー県児童教育センターにおける雨水貯留施設及び給水システム整備計画」にかかる1,158,000バーツの支援を行いました。
- 「パンガー県児童教育センターにおける雨水貯留施設及び給水システム整備計画」(ニューライト財団)
案件概要
参考:令和元年11月13日署名式
令和4年6月30日、パンガー県ニューライト財団において本件の引き渡し式典が執り行われ、ニューライト財団顧問のジェーソン・ゴー氏、同財団運営委員副会長及び運営小委員会長のアネーシャー・インティマー氏、そして、在タイ日本国大使館から田坂拓郎公使他、関係者が出席しました。
パンガー県タクアパー郡はタイ南部に位置し、ミャンマーからの移民労働者の流入が多い地域です。移民労働者の子供達は、言語の問題や社会的偏見から学校に受け入れてもらえない、または学校に通わない児童も多いため、ニューライト財団は移民児童でも適切な教育を受けられるように「移民児童教育センター」を開設した上で、3歳から17歳までの児童を受け入れ、学習活動を提供しています。
センターでは現在197人の児童が授業を受けていますが、当該地域は例年約4ヶ月間にわたる渇水被害を受けており、同センターの通学者の学習活動に支障を来しています。センターでは、飲料水を優先的に確保しているものの、水不足により掃除が十分に行われず、トイレも使用できなくなるため、生徒は衛生上の心配を抱えています。
このような状況を受け、日本政府は、移民児童教育センターに雨水貯留施設(容量20,000リットル)及び給水システムを整備することにより、移民児童に適切な教育環境を提供できると判断し、草の根・人間の安全保障無償資金協力による支援を行いました。今回の支援により生徒の教育環境質の向上が期待されます。
日本政府は今後も、人間の安全保障のための取り組みを支援していきます。
お問い合わせ先
在タイ日本国大使館 経済部 草の根・人間の安全保障無償資金協力担当
- Tel:02-207-8500 / 02-696-3000 (代表)
- Fax:02-207-8517