プレスリリース

令和5年12月7日

日本政府、「ラチャブリー県障害者保護・発達ホームにおける障害児のための 車いすリフト付きバス整備計画」の引渡式典を実施

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日本政府は、草の根・人間の安全保障無償資金協力により「ラチャブリー県障害者保護・発達ホームにおける障害児のための車いすリフト付きバス整備計画」にかかる総額3,015,000バーツの支援をしました。

   

令和5年12月7日、ラチャブリー県障害者保護・発達ホームにおいて引渡式典が執り行われ、同施設からワーリー・パンジャパリングン所長、在タイ日本国大使館から鈴木昭喜二等書記官他、関係者が出席しました。

 

タイでは障害者の社会進出や自立が進んできていますが、発達・知的障害者の社会進出は未だ十分ではありません。ラチャブリー県障害者保護・発達ホームはタイ政府の設置した発達・知的障害児のための保護施設のひとつで、現在約200人の子ども達が生活しています。 本施設は市街地から約30km離れており、通院や通学、地域行事への参加、社会見学の際には、施設所有のバン、または借り上げたバスを利用していますが、車いす用の設備が付いていないため、乗降時や乗車時に転倒などの危険があります。
そのため、歩行が困難な子どもは病院受診など最低限の外出に限られており、こうした子ども達の安全な移動手段を確保し、医療や教育へのアクセスはもちろん、社会参加できる環境を整えることが求められていました。

 

日本政府は、ラチャブリー県障害者保護・発達ホームに車いすリフト付きバス1台を整備することが、歩行に困難がある子どもをはじめとする同施設の子どもの安全な外出、および健全な成長に寄与すると判断し、草の根・人間の安全保障無償資金協力による支援を行いました。定員20名の本車両には、車いすのまま乗車できるスペースが4台分確保されており、障害のある子ども達の外出の機会の増加と社会参加の促進が期待されます。

 

日本政府は今後も、人間の安全保障のための取り組みを支援していきます。

お問い合わせ先

在タイ日本国大使館 経済部 草の根・人間の安全保障無償資金協力担当

  • Tel:02-207-8500 / 02-696-3000 (代表)
  • Fax:02-207-8517